SEOキーワードの入れ方|美容クリニックが医療法を守って上位表示するコツ

美容医療市場の拡大に伴い、Web広告のクリック単価(CPA)は年々高騰の一途をたどっています。多くの院長先生や事務長様が、「広告費を抑えつつ、安定して新患を獲得したい」とお考えではないでしょうか。
そこで重要になるのが、自然検索(SEO)からの集患です。広告費をかけずに顕在層にアプローチできるSEOは、クリニック経営における強力な資産となります。
しかし、医療機関のSEOには特有の難しさがあります。一般的なSEOのセオリー通りに「日本一」「最高」といった強いキーワードを使うと、医療広告ガイドラインにおける「比較優良広告」や「誇大広告」として、保健所からの指導対象となるリスクがあるからです。
本記事では、美容医療専門のWEBマーケティング・コンサルタントが、医療法を遵守しながら検索上位を狙うための「安全かつ効果的なSEOキーワードの入れ方」を徹底解説します。
【基礎】SEOキーワードを入れるべき5つの場所と設定方法

SEOにおいて、キーワードをただ闇雲にページ内に散りばめるのは逆効果です。Googleのクローラー(ロボット)にページの内容を正しく伝え、かつ検索ユーザーに「これだ!」と選ばれるためには、「入れるべき場所」が決まっています。
特に、「タイトルタグ」「H1タグ」「メタディスクリプション」の3つは、SEOにおける3大エリアと呼ばれています 。まずはここを確実に押さえましょう。
タイトルタグ (Title):クリック率と順位に直結する「最重要エリア」
タイトルタグは、検索エンジンの順位決定において最も大きなウェイトを占める要素の一つです 。同時に、検索結果画面でユーザーが最初に目にする「看板」でもあります。
- 鉄則:目標キーワードは「タイトルの前半(左側)」に配置する
- SEO視点: 検索エンジンは、タイトルの先頭にある言葉ほど「そのページの重要なテーマである」と判断する傾向があります 。
- ユーザー視点: 人の視線は「F型(左から右)」に動くため、左側にキーワードがあると瞬時に「自分が探している情報だ」と認識され、クリック率(CTR)が向上します 。
- 文字数: PC・スマホの検索結果で見切れずに表示される30〜35文字前後が目安です。
▼【具体例】美容皮膚科の場合
- 【目標キーワード1】ダーマペン4: 最優先。施術名で検索する顕在層向け。一番左に配置。
- 【目標キーワード2】ニキビ跡・毛穴: 悩み系キーワード。施術名を知らない潜在層も拾う。
- 【エリアキーワード】銀座: 商圏内のユーザーにアピール。
設定タイトル: ダーマペン4|ニキビ跡・毛穴治療なら〇〇クリニック【銀座】
メタディスクリプション (Meta Description):クリック率を高める「接客」エリア
メタディスクリプションは、検索結果のタイトルの下に表示される説明文(スニペット)です。 Googleは「検索順位を決める直接的な要因ではない」としていますが、SEOの3大エリアの一つとして極めて重要です 。
- 役割: 魅力的な説明文でクリック率(CTR)を上げることです。CTRが上がれば、「ユーザーに支持されている有益なサイト」とみなされ、間接的に検索順位へ好影響を与えます 。
- 設定のコツ: PCでは120文字程度、スマホでは50文字程度が表示されます。重要なキーワードは前半に含めましょう。検索されたキーワードは太字で強調表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります 。
▼【具体例】医療脱毛ページの場合
- 【目標キーワード】医療脱毛、全身脱毛
設定ディスクリプション: 医療脱毛をお考えなら〇〇クリニックへ。全身脱毛が月額〇〇円から。痛みの少ない最新機器を使用し、平日21時まで診療。無料カウンセリング予約受付中。
見出しタグ (H1・H2・H3):Googleに「本の構成」を伝える
見出しタグは、Webページの「目次」に当たります。Googleはこれを見て、ページの内容や情報の階層構造を理解します 。
- H1タグ(大見出し): 見出しの中で最もSEO効果が高いタグです 。原則として1ページに1回のみ使用し、必ず「目標キーワード」を含めます。基本的にはタイトルタグと同じ、またはそれに準ずる内容にします。
- H2・H3タグ(中・小見出し): ページを章立てします。ここにはメインのキーワードだけでなく、「料金」「副作用」「ダウンタイム」などの関連キーワード(共起語)を含めることで、情報の網羅性を高めます 。
本文 (Body):自然な文脈と共起語の活用
本文では、目標キーワードを無理に詰め込む(キーワードスタッフィング)と、スパム判定を受けるリスクがあります。 重要なのは、「ユーザーの疑問に答える過程で、自然とキーワードが含まれている状態」です 。
また、「サジェストキーワード(一緒に検索されやすい語句)」や「共起語(文脈上、頻出する語句)」を網羅することで、記事の専門性と品質が評価されやすくなります 。
- 美容医療のポイント: 専門用語ばかりでなく、「患者様が使う言葉(赤み、腫れ、長持ちなど)」への言い換えも意識しましょう。
画像の代替テキスト (Alt属性):症例写真のSEO対策
Alt属性(オルト属性)とは、画像が表示されなかった場合に代わりに表示されるテキストのことです。 Googleは画像の周辺テキストやファイル名も参考にしますが、画像の内容を検索エンジンに伝える最も直接的で強力なヒントとなるのがこのAlt属性です 。
- 役割: 「画像検索」での露出を増やします。美容医療では「二重 症例」「鼻整形 ビフォーアフター」など、画像検索からの流入ニーズが非常に高いため、設定は必須です。
- 具体例:img src="photo.jpg" alt="二重整形(埋没法)の術前術後の症例写真"
【応用】ガイドライン違反を防ぐ!NGなキーワードの入れ方と対策

「検索順位を上げたい」「クリックされたい」という一心で、強い言葉をタイトルや見出しに使いたくなる気持ちは痛いほど分かります。しかし、医療広告ガイドラインでは、患者様を不当に誘引する表現が厳しく規制されています。
ここでは、SEOで狙いがちですが絶対に使ってはいけないNGキーワードと、その回避策を解説します。
「日本一」「最高」などの比較優良広告ワード
SEOでは「エリアNo.1」などの権威性を示す言葉が好まれますが、医療広告では「比較優良広告」として禁止されています。
- NGキーワード例: 「日本一」「No.1」「最高」「県内一」「最先端」
- 理由: 最上級の表現や優秀性について著しく誤認を与える表現は、客観的な事実(例:手術件数が県内一)であったとしても、原則として禁止されています 。
- 対策: 客観的事実のみを淡々と記載するか、具体的な数字で表現します。
- × 当院は県内一の医師数を誇ります。
- ○ 当院には常勤医師が**○名**在籍しています(2025年○月現在)。
「絶対治る」「必ず痩せる」などの虚偽・誇大広告
ユーザーは「絶対に失敗したくない」ため、「絶対」「確実」といった言葉で検索する傾向があります。しかし、これらを安易に使うことは「虚偽広告」または「誇大広告」とみなされます。
- NGキーワード例: 「絶対安全」「必ず成功」「100%」「完治」「一日で全ての治療が終了」
- 理由: 医療に「絶対」はあり得ません。医学上あり得ないことを保証する表現は虚偽広告となります 。また、治療後の定期的な処置が必要であるにもかかわらず「1日で完了」と謳うことも虚偽となります 。
- 対策: 可能性やリスクを含めた誠実な表現に留めます。
- × 絶対安全なインプラント治療
- ○ インプラント治療のリスクと副作用について
ビフォーアフター写真の「加工・修正」は論外
SEOキーワードとは少しずれますが、画像検索を狙う上で「加工した症例写真」は絶対NGです。
- NG行為: 術前術後の効果を強調するために写真を加工・修正すること(美肌加工、痩身加工など) 。
- 理由: あたかも効果があるかのように見せる加工は、「虚偽広告」として扱われます 。
- 対策: 写真は未加工のものを掲載し、必ず「治療内容」「費用」「リスク・副作用」などの詳細説明を添えてください(これを怠ると省令禁止事項に該当します) 。
さらに詳しく知りたい方はこちら
クリニックの広告戦略 医療広告ガイドラインを守って集患を最大化する方法
上位表示と予約数を両立するキーワード選定・配置のコツ
NG例を避けた上で、実際にどのようなキーワードを選べば「集患」に繋がるのでしょうか。 ここでは、コンバージョン(予約)に近いユーザーを捕まえるための戦略的なキーワード選定術を紹介します。
「悩み系キーワード」で潜在層を狙う
「ボトックス」などの施術名を知らないユーザーは、自分の「悩み」や「症状」で検索します。これらのキーワードをH2タグや本文に盛り込むことで、潜在的な患者層との接点を作ります。
- キーワード例: 「顔 たるみ」「おでこ シワ」「ニキビ跡 クレーター」
- 活用法: 施術ページのH2見出しに悩みワードを入れます。
- H2:おでこのシワが気になる方へのボトックス注射
「施術名 × 地域名」で顕在層を確実に獲る
「今すぐ治療を受けたい」と考えているユーザーは、「エリア名」をかけ合わせて検索する傾向があります。
- キーワード例: 「ダーマペン 新宿」「医療脱毛 横浜」
- 活用法: タイトルタグやフッター、アクセス情報のページに地域名を明記します。
- Title:横浜で医療脱毛なら〇〇クリニック|横浜駅徒歩5分
【最重要】限定解除要件を満たした「自由診療」の記述
美容医療(自由診療)は、原則として広告可能事項が限定されていますが、4つの「限定解除要件」を満たすことで、詳しい治療内容やSEOキーワードをWebサイトに掲載できるようになります 。
この要件を満たさずに自由診療のキーワード(未承認医薬品名など)を広告することはできません。
▼SEO記事で満たすべき4つの要件
- 患者等が自ら求めて入手できる情報であること(Webサイトはこれに該当します)
- 問い合わせ先が明記されていること(電話番号やメールフォーム)
- 通常必要とされる治療内容・費用等の記載
- NG:インプラント 15万円〜 (最低価格のみはNG)
- OK:標準的な費用 20万円〜30万円 (標準的な総額を記載)
- 治療に係る主なリスク・副作用の記載
- メリットだけでなく、デメリット(腫れ、痛み、出血など)も同じくらいの文字サイズで分かりやすく記載する必要があります 。
★ここがポイント SEOのために「メリット」ばかりを強調した記事を書きがちですが、「リスク・副作用」や「標準費用」をしっかり書くことこそが、法令遵守かつユーザーの信頼を得る最短ルートであり、結果としてSEOの評価(E-E-A-T)も高まります。
SEOキーワード選定に役立つツール紹介

ここまで解説した戦略を実践するには、勘や経験だけでなく、客観的なデータに基づいたキーワード選定が欠かせません。 ここでは、院長先生やスタッフの方でも使いやすく、美容医療のSEOに特に役立つツールを厳選してご紹介します。
Google キーワードプランナー
Google広告の管理画面で利用できる公式ツールです。
- 活用法: 「医療脱毛」や「二重整形」などのメインキーワードの月間検索ボリューム(需要の大きさ)を確認できます 。
- メリット: Googleの検索データに基づく正確な数値が分かるため、どの治療に注力すべきかの経営判断にも役立ちます。
URL:https://business.google.com/jp/ad-tools/keyword-planner/
ラッコキーワード (Rakko Keywords)
検索窓にキーワードを入れると、その言葉と一緒に検索されている「サジェストキーワード(関連語句)」を網羅的に抽出してくれるツールです 。
- 活用法: 「ボトックス」と入力すると、「効果」「失敗」「やめたほうがいい」「値段」などが表示されます。これらは患者様のリアルな悩みや不安そのものですので、Q&Aページやブログ記事のネタ作りに最適です。
URL:https://rakkokeyword.com/
Google サーチコンソール (Search Console)
自院のサイトが「どんなキーワードで検索され、表示されているか」を分析する必須ツールです 。
- 活用法: 記事を公開した後、実際にどのようなキーワードで流入しているかを確認します。狙っていなかったキーワード(例:意外な悩みワードなど)で表示されている場合、そのキーワードを強化することで、さらなる集患が見込めます。
URL:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Google トレンド
キーワードの検索需要の推移(トレンド)をチェックできるツールです 。
- 活用法: 「夏に向けて痩身の検索が増える時期はいつか?」「最近流行りの美容成分は何か?」など、季節需要やブームを把握し、コンテンツを出すタイミングを計るのに役立ちます。
URL:https://trends.google.co.jp/trends/
院長のリソース不足を解決する、ヘッドスプリングDMSのWEBマーケティング支援
ここまで、医療法を守りながら集患できるSEOキーワードの選定と入れ方を解説してきました。
「やるべきことは分かった。しかし、日々の診療で忙しくて執筆する時間がない」 「『限定解除』や『NG表現』を毎回チェックしながら書けるスタッフが院内にいない」
これが、多くの院長先生の本音ではないでしょうか。 SEO対策された記事はクリニックの強力な資産になりますが、その構築には今回解説したような「タグ設定」や「法務チェック」といった膨大な手間と専門知識が必要です。
中途半端に取り組んで、ガイドライン違反のリスクを負ったり、更新が止まってしまったりするくらいなら、信頼できるプロに任せるのも一つの経営判断です。
「守り(ガイドライン)」と「攻め(集患)」を両立するコンテンツ制作
株式会社ヘッドスプリングDMSは、美容医療に特化したWEBマーケティング支援を行っています。 私たちの強みは、単なるSEO順位の追求だけでなく、「医療広告ガイドラインの遵守(守り)」と「新患獲得(攻め)」を高いレベルで両立させることです。
- 専門チームによる執筆・監修: 医療・美容の知識が豊富で、最新のガイドラインに精通したライターが記事を作成します。「ニキビ跡」や「医療脱毛」などの専門的な施術内容も、魅力を損なわず、かつ法に抵触しない表現で最大限に引き出します。
- 戦略的なキーワード選定: 感覚ではなく、ツールを用いた客観的なデータに基づき、貴院の商圏で「勝てる」キーワードとターゲットを選定します。「地域名×施術名」や「悩み系キーワード」を網羅し、取りこぼしを防ぎます。
- 運用・リライト代行: 記事は書いて終わりではありません。公開後の順位計測から、タイトルタグの微調整、内部リンクの最適化といった改善施策まで、貴院のWEB担当者として伴走します。
まずは無料相談から
「自院のサイトに、SEOの観点で何が足りないのか知りたい」 「広告費を抑えつつ、自然検索からの集患を安定させたい」
そのようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、ヘッドスプリングDMSの無料相談をご利用ください。貴院の現状を分析し、リスクを抑えつつ成果を出す最適なWEBマーケティング戦略をご提案いたします。
SEO対策したいクリニック様!
弊社では、HP制作をはじめSEO・MEO、SNS支援などWEBマーケティング全般を承っています。
WEBマーケティングに悩んでいる方は是非お気軽に無料相談会にお申込みください。
まとめ:正しいキーワード配置と法令遵守で、選ばれるクリニックへ
本記事では、美容クリニックが検索上位を狙うための「SEOキーワードの入れ方」について解説しました。
最後に、重要ポイントを振り返りましょう。
- タイトルタグは「左側」が定位置 スマホ検索でも見切れないよう、最重要キーワード(施術名・地域名)は必ず先頭に配置します。
- メタディスクリプションは「クリック率」を稼ぐ 検索順位に直接影響せずとも、魅力的な紹介文でユーザーの指名を勝ち取ります。
- Hタグで見出しを整理し、Alt属性で画像検索も狙う Googleにページ構造を正しく伝え、症例写真も貴重な集患入口に変えます。
- 何より「医療広告ガイドライン」を守る 「日本一」「絶対」などのNGワードを避け、リスクや費用を明記することが、結果としてクリニックの信頼と検索評価を高めます。
この手順を正しく実践すれば、Webサイトは必ず貴院の経営を支える柱となります。 正しいWEBマーケティングで、貴院の素晴らしい医療技術が、それを必要とする一人でも多くの患者様に届くことを願っています。
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